愛する誰かを想い、愛する誰かの幸福を祈り、愛する誰かの為ならこの身など平気で捧げることができるタイプの人間は、「愛とは、重度の精神病である」と言ったプラトンの言葉通り、どこかしら狂っているのかもしれません。
誰かを愛したって何も報われず、きっと裏切られるさ。
人を愛したってなんの足しにもならないよ。
愛は目に見えないモノなので、どんなに偉い宗教家でも万人に愛について説き伏せることはできません。
しかし、愛と言う名の重度の精神病を患ってしまった人は、イギリスの小説家ウィリアム・メイクピース・サッカレーの言葉を借りて、愛を笑う人達にこう言うことでしょう。
「愚かに愛することだって、少しも愛せないことよりはずっとマシだぜ」
フランスの著名な女性写真家Maud Chalardは恋人達が互いに愛し合う姿を写真におさめました。
自身とその恋人の姿と他のいくつかのカップルの姿が撮影しました。
長く孤独な旅を続けてきた魂同士が出会い、寄り添い合い、暖め合っているような、そんなようにも見えます。私達は愚かなので、何よりもかけがいのない愛を見失い、あるいは自ら捨てて踏みつけてしまうことがあります。
誰かのことを想う時、その瞬間が人間として最も美しい瞬間なのではないかとMaud Chalardは提示したかったのではないでしょうか。
2015年、あなたの愛の炎が燃え続けますように。