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秘密のメッセージで子どもを救う

子ども達だけが見える秘密のメッセージと電話番号がスペインにはあります。

児童虐待は家庭内の閉ざされた世界で行われていることなので、根本的な解決が難しい社会問題のひとつです。

日本の児童虐待相談件数は2011年の場合、59,862件にものぼり、その中には生命の危機がある児童や、行方不明になっている児童も多くいます。

2012年はその件数よりも増えるというデータが出ており、児童虐待事件が急増し続けていることは確かなことです。

私たちの知らない閉ざされた世界では、児童達が性的虐待の被害にあっている児童が何千人もいる可能性があります。

しかし、家庭内の問題なのでうかつに介入できないことから、抜本的な解決策がないのが現状です。

スペインの児童支援団体「ANAR Foundation」にも1日に何千件もの相談電話がかかってきますが、ANARはその数倍の子ども達が虐待を受けているはずだと考えています。

ANARは街にあるポスター広告を利用して、「子どもだけに見える秘密の広告」を製作しました。

見る角度によって絵柄が変化するレンチキュラーレンズを利用して、子どもの視点からだけ秘密のメッセージが見える仕組みになっています。

大人の視点から見ると、「児童虐待は被害にあっている子供にしか見えないこともある。」という言葉が表示されます。
ANAR-Foundation_01

そして子どもの視点から見ると、「誰かにいじめられたら電話してきてください。私たちが力になります。」という秘密のメッセージと、ANAR Foundationの電話番号が表示されます。
ANAR-Foundation_02

この広告にはANAR Foundationへの寄付を呼びかけ、大人たちへの問題提起、そして子どもへの秘密のメッセージという3つの役割を持っています。

日本でも児童虐待事件が急増し、死亡してしまう子どもが増えている中、このような社会ネットワークを利用した広報活動が急務だと考えられます。

子どもだけに見える秘密のメッセージ映像

大人の目につかない児童向けの漫画雑誌などに秘密のメッセージと電話番号を掲載するのもいいかもしれません。

それぞれの教育論はその人の生き方や価値観が大きく反映してくるので、第三者が口を出すこと自体が難しいです。

そして子どもの為を思ってのしつけも子どもを育てる上で大切なことです。

しかし、最初はしつけや教育のつもりで叱っていたら、どんどんとエスカレートしていってしまい、気が付けば身体的、精神的に取り返しのつかないダメージを負わせてしまっていたというのが加害者である親達が口を揃えて言うことです。

自分を省みることができない大人は第三者からの指図に耳を傾けることはなかなかできません。

もしも近所で異常な泣き声が聞こえてきたり、怪我やアザがある子どもを見かけたら専門の機関に連絡してみてください。

それが私たちにできることです。

コチラに子供の虐待を減らすためのNPOなど団体の情報が掲載されています。


ハヤブサマガジンは2005年にスタートしたウェブマガジン

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