写真家ランディーP.マーティンは大地と人間の写真を撮ることを得意としています。
彼は旅をしながら自然の雄大さと、私達人間の小ささを常々感じていました。
彼の最新のシリーズ「私たちは小さい」では、サイズとして私達人間がどれくらい小さいか証明すること、そして母なる大地と比較を提示しました。
わかりやすく、子どもでも理解できるアプローチに拍手です。
物理的なサイズだけではなく、自分の心の小ささを感じてしまった時、「福島第一原発観光地化計画思想地図」で話題になっている哲学者、東 浩紀氏の言葉を思い出しました。
「人間は忘れやすい動物であり、また驚くほど軽薄な存在である」
自分の小ささや軽薄さを忘れ続けた人類の歴史の一番先頭に私達は立っています。
もしも山や川や森や空に心があるのなら、きっと私達は気持ち悪い狂った毒性の強い害虫に見えるでしょう。