グーグルがスポンサーの民間企業による月面探査を競う賞金レース「Google Lunar X PRIZE」。
レースの開催期間は、2007年9月1日から2015年12月31日までで、エントリーは既に終了しているが、世界18カ国全29チームが参戦し、その中には日本チームも含まれている。
この「Google Lunar X PRIZE」の賞金総額は3,000万ドル(約24億円)で、民間資本のみで開発した探査車を2015年までに月面に着陸させ、500m走行させた上で、高解像度HDカメラで撮影した月面の画像を地球に送信することが、このレースの「ゴール」になっている。
一番にゴールしたチームには、世界最強のインターネット検索会社のグーグル社から、2000万ドル(約15億円)の賞金が贈られる。
この「Google Lunar X PRIZE」に日本から参加しているチーム「ハクト」も2015年末までのロボットによる月面探査に挑戦する、日本発の民間宇宙開発チームだ。
これまでハクトは「ホワイトレーベルスペース」というチーム名称でヨーロッパと日本が共同で開発を進めてきたが、より日本での月面探査ローバーの開発、そして資金調達を強化し、スピーディーに展開することを目的に日本主導のチーム編成に生まれ変わった。
そして今回、グーグル・ルナー・エックスプライズのチーム運営を日本で主導するにあたり、チーム名を日本人が親しみやすいチーム「ハクト」(英文表記:HAKUTO)という名称に変更した。
チーム「ハクト」は、「白兎」に由来し、日本では馴染み深い月のウサギをイメージしており、また「はくと」は2012年に一般公募で決定した月面探査ローバープロトタイプの2号機の愛称でもある。
「Google Lunar X PRIZE」には1位の以外にも様々なボーナスもあるようで、「月面を5km以上走行する」・「アポロ計画の残したモノを撮影する」・「水を発見する」などのボーナスもある。
現代のスティール・ボール・ランとも言える、胸躍る素晴らしいイベントだ。
果たして日本から参戦しているHAKUTOは1位を取れるのだろうか。
1位を取る為にはテレビやメディアでどんどん取り上げて、寄付金を集めることが必要だ。
開発費用があって、日本の高度な技術があれば、日本が1位を取ることは夢ではないような気がする。