アメリカのプロ総合格闘家ニック・ニューウェルは左腕の肘から先がない。
ニックは先天的な問題で生まれてすぐに左腕の肘から下を切断した。
しかし、強くなりたいという思いから、熱心なコーチのもとで猛練習に明け暮れ、高校と大学の間にレスリングの試合で300勝という結果を残した。
ニックは「ヤンキースの投手として活躍した、右手の手首より先がない投手ジム·アボットの挑戦する姿に強烈な影響を与えられた。」とコメントしている。
大学卒業後、学生時代のクラスメイトの勧めで総合格闘技の世界に入り、アマチュアで2勝1敗の結果を残した。
その後、ひたすら練習を続けサブミッションと打撃の能力を向上させブラジリアン柔術茶帯、そしてムエタイも習得し、プロに転身。
そして総合格闘技の大会XFC(Xtreme Fight Championship)のトーナメントをどんどん勝ち上がり、ついには決勝戦まで上り詰めた。
その時の映像
バックチョークを極め、開始から1分22秒で勝利。
そして、つい先日のカルフォルニア現地時間8月10日、オンタリオのシチズンズビジネスバンクアリーナにて開催された「World Series of Fighting 4」で、キオン・コールドウェル相手にまたもや絞め技で勝利!!
その時の映像
素人目でも、「障害者なのに凄い」ではなく、「めちゃくちゃ強い総合格闘家」だということがわかります。
かつてニックがジム·アボットに憧れたように、障害を持った少年少女がニックに憧れ、いつか未来に不可能だと言われていたことをきっとやり遂げるだろう。