君のためならなんでもやる

2011年、震災の年のちょうど今頃のどしゃ降りだった土曜日。

友達のケントが渋谷REBIRTHで震災と社会問題をテーマにドキュメンタリー映画上映とトークセッションのイベントを企画して、お客さんが100人弱入った。

そのイベントで僕も壇上で喋らせてもらって、「僕達は理解し合えないかもしれないけど、何も伝わらないかもしれないけど、笑われちゃうかもしれないけど、とりあえず僕は全力で話します」ってスタイルで臨んだら、予想外に最後にみんなが拍手してくれて、凄く嬉しかったのを憶えている。

その時に最後に言ったことをもう一度だけ。

もう言わない。

 

僕達の目の前には抱えきれないほどの社会問題があって、どうにかしたいと思っても、その問題には経済的、政治的、宗教的なことが根深く絡んでいて、僕達一般市民が具体的にできることなんて何一つないんじゃないかって、デカい問題を目の前にただ無力なことを再確認してしまうだけ。

だけどさ、そんな大きなことじゃなくて、例えば年寄りが困っていたら助けるとか、ガキが泣いていたら声をかけてやるとか、妊婦さんに席を譲るとか、そういう行動を繋いでいけば、いつかは大きな問題を解決する為のきっかけとなる強い力が生まれるんじゃないかって思う。

だけど、実際は電車の中でも街中でも、みんな携帯の画面を見つめて、他人のことなんか気にもとめちゃいない。

優しさはみんなあるけど、みんなそれぞれ事情と都合があって自分に精一杯なのが現状だよ。

 

人はどんな小さな行動を起こすにも動機が必要なんだ。

男の行動する動機と原動力は突き詰めたら「女の子にモテたい」なんだ。

もしも、年寄りに手を差し伸べたり、困っている子どもに声をかけたり、妊婦さんに席を譲ったりする男が女子からモテる時代がきたら、世界はびっくりするくらい良い方向に向かうと思う。

ボランティア行ってる男達カッコいいって女性達が言ってくれたら、男達は見栄張っていつもの10倍のスピードで土砂を撤去するはず。

選挙行く男のほうがカッコいいって言う女性が増えたら、投票率はきっと上がるはず。

子どもの異常な泣き声を無関心でいられない男がカッコいいと言う女性が増えたら、児童虐待で死んじゃう子どもは減るはず!

女性の意識が変われば、世界はきっと良い方向に変わると思います。

以上、ありがとうございました。

 

目の前にいた女の子達も拍手してくれたんだよ。

あのコ達がいい男と出会えてたらいいな。

 

About hayabusa 112 Articles
ハヤブサマガジン 2005年10月活動開始。 フリーマガジン「ハヤブサマガジン」を日本全国のフットサルコート、スポーツバーなどに配布。 vol.7をもって活動停止。2013年、ウェブマガジンとして活動再開。ブログは日常の話です。