昔馴染みのマブダチ達が久しぶりに彼女ができて、結婚して、子どもが生まれてお父さんになった2013年夏。
その出来事が僕たちが出会って今に至るまでの月日を物語っている。
その間にいなくなってしまった人や会わなくなってしまった人達もたくさんいるし、変わってしまったこともたくさんある。
だけど、僕や彼らもこれからもずっと今日と未来を生きているはずだ。
過去なんて忘れたフリして生きていいと思っている。
振り返れば誰だって間違っていたことだらけだ。
だからどうした。
今だってちゃんと嬉しいことに喜んで、楽しいことに笑ってるんだから、僕たちは何一つ間違っていなかったって胸張って大嘘つこうじゃないか。
僕のサマーファッキンバケーション。
誰もいない海を沖まで泳いで仰向けになって空を見上げた。
「もしも顔を上げた時に、見渡す限り陸地がなくなっていたらどうしよう。」と不安になるまで仰向けになった。
大海原にぽつんと浮かびながら、「まだ死にたくない!」の他に何を考えるか考えてみた。
いつかの海に浮かびながら考えたこととは少し違っていた。
その変化が大人になったということかどうかはわからないけれど、海は変わらずしょっぱかった。
家庭用高圧洗浄機を使って弟とハードな水鉄砲戦争をした。
あっぱらぱーな空の青さを背景に大きな虹を作ってやった。
酔っぱらってDJブースの前で踊っていた。
僕はデタラメにダサダサのステップを踏んだ。
書いている小説は中盤に突入した。
池上先生の戦争番組を観ておじいちゃんとおじいちゃんの友達について考えた。
僕を退屈にさせるぼんやりと不透明な何かが、気が付くと僕の足首をつかんでいる。
その正体は実は僕自身だとわかっているけど、それを認めるほど僕はできちゃいない。
僕が僕を不幸にして、目の前にある幸せを霞ませるなんて事実を受け入れられるハートの隙間もないし、達観もしていないし、物分かりもよくない。
けれどわかっているんだ。
奇跡を待っていたけれど、それはとっくに起きていて、そしてそれは現在進行形で続いている。
だけどそれを今理解しちゃうのって、なんかダサいと思って。
ないものねだりで反抗しているほうがどうもしっくりくる。
熱中症になってこの前吐いたけど、みんなもマジで気を付けてね。