ブンジャカブンズカブンュカティロティロウーウィンウーウィン・・・
ヒップホップ創世記にターンテーブルを買えない若者達が始めたと言われているヒューマンビートボックス。
今やそれは一つの表現方法であり、音楽ジャンルとして確立されていて、世界中に優れたビートボクサーが日夜新しい音や新しい技術を発明し続けている。
日本人のビートボクサーとしてはAFRAや太華、Daichiなどが有名だ。
優れたビートボクサーは世界中にいるが、スウェーデン人ビートボクサーのDave Croweはヒューマンビートボックスをまた一つさらに高い次元を引き上げることに成功した一人だと言えるだろう。
街角でストリートパフォーマンスをするDave。
10年前にロンドンで誕生したエレクトロダンスミュージックの一つ「ダブステップ」をヒューマンビートボックスで表現するパフォーマンスを始める。
肉体的なビートに細切れにされたサンプル音が絡まったサウンドは、「口で表現しているわりに凄い」というレベルではなく、優れたダブステップの曲/パフォーマンスに、観衆達がどんどんDaveの周りに集まりだす。
まるでひとつの短いアルバムを聴いているような起承転結がある10分弱のパフォーマンスに、観衆達は最後に大きな拍手を送った。
なぜか忙しい僕ら現代人は、10分のパフォーマンスを観ることさえも難しい。
ビートボクサーのDaveももちろんカッコいいが、彼のパフォーマンスに体を揺らし、最後に笑顔になって大きな拍手を送る観衆達もカッコいいと思える。
街と観衆とビートボクサーが一体になった素晴らしいパフォーマンスムービーだ。