オーストラリアのブリスベン現代美術館に新作が展示されました。
展示されている作品は1957年生まれの中国人芸術家Cai Guoi-Qiangの新作です。
「Falling Back to Earth」と題された作品群は「地球」をテーマにしています。
池に集まる99匹の剥製動物、高く飛ぶ99匹の剥製オオカミ、ゴールドコーストにあるラミントン国立公園に400年生き続けていたユーカリが展示されています。
水を分け合って飲む99匹の動物。
果たして人間はその輪の中に入って、「100匹目」になることができるのでしょうか。
高く飛んだ99匹のオオカミは透明な壁にぶつかっても、再び列に戻って高く飛びます。
透明な壁(ガラス)が意味するものとは?
ユーカリの巨木の朽ち果てた姿が意味することとは?
地球と人間の関係性について問うこの作品がオーストラリアのみならず、世界中で注目を集めています。
「地球環境にとって最も素晴らしい策は私達人間がいなくなることだ。」という考え方があります。
私達は人間は地球や地球に住む動物にからすると、今のところ邪魔者以外の何物でもありません。
近年過激化し続けるエコテロリスト達は「人類のみを抹殺するウイルス」の開発を進めている恐れがあると、各国で危機感を強めています。
周知のとおり、テロリスト達が殺人ウイルスの開発に成功した時、人類は地球上からあっという間にさよならすることになります。
例えポーズだとしても、私達は環境問題や人間以外の動物の問題に対して向き合う姿勢を示さなくては、未来に対しての不安は増すばかりです。
我が物顔で消費し続けることの問題点について、私達がそれぞれの頭で考える時なのかもしれません。
All images © Queensland Art Gallery | Gallery of Modern Art