フランス人アーティストのMister Blickは「Make Art Not War(戦争はやめて、アートを作ろうぜ」」と訴えかけています。

白黒の戦争写真に写る兵士達が手にしている武器を大きな花に差し替えた作品はアート界隈で話題になっています。

そのメッセージ性だけではなく、兵士達が必死な顔で花を持っているユーモアにクスッと笑ってしまいます。

「Make Art Not War」というメッセージには他人の粗探しや中傷、他人の作品物の分析や批評に満足するのではなく、自らも何かを作り出し、表現しようぜという意味が込めらています。

SNSが普及し、賢人と呼ばれる知識人、あるいは有名会社のコンサルティングやマーケティングの世の中の分析などがありがたがられて拡散されています。

あたかも彼らは未来を予想でき、未来を作り出しているかのように。

しかし、世界はいつの時代も「モノを作ろうとした人間」「何かを表現しようとした人間」で作られてきたのです。

「家族が楽しめるように超楽しいBBQを計画する」

「友人を元気づけるために手紙を書く」

「隣で泣いている知らない子どもを変な顔で笑わす」

これら全て立派な表現であり、どこかのCEOの分析や批評よりも価値がある行為です。

もしも手が届く範囲の人に親切にし笑顔にさせる表現を世界中のみんながすれば、遥か彼方にある「世界平和」が一気に近いものになるはずです。

これは今すぐに誰にでも起こせる革命だと言えるでしょう。

自分を表現することが苦手な人の多くは自分自身を知らない場合が多いと言われています。

きちんと自分自身と向き合っていないと、本当の自分の長所や短所は気付かないものです。

そのような人に必要なのは自己啓発の本ではなく、数えきれないほどの自問自答を繰り返し、自分の中の「楽しい」「嬉しい」「ムカつく」「悲しい」などの無数の項目に対して自分自身の答えを出すことではないでしょうか。

気が付くと、他人がどうのこうのよりも、自分だったらこうやるという意識に変っているはずです。



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