30歳くらいの男性が街歩いている。
男性は一軒の電気屋のウィンドウに飾られたMini Disc(MD)プレイヤーに目を奪われるとすぐにMDプレイヤーを購入した。
家に帰ると、さっそく不要になったコレクションのレコードをダンボールに入れ、自宅前のゴミ捨て場に捨てた。
ホームレスが捨てられているダンボールを発見したものの、「レコードなんていらねぇ」とばかり路上にレコードを捨ててゆく。
それでは動画をどうぞ。
これは1992年の話。
多くの音楽ファンがこれからのニューメディアと思っていたMDも15年後の2007年頃にはiPodなどのデジタルメディアプレーヤーの登場により、一気に衰退していきました。
今やMDはなんの価値もなく、逆にレコードの取引価格は世界市場で右肩上がりです。
この動画はイスラエル人ビートボクサーRoy Kafriの「Mayokero」という曲のミュージックビデオです。
路上に捨てられたアルバムレコードのジャケットの中にいる世界的ミュージシャン達に生命が宿り、豪華メンバーによるビートボックス競演が実現しました。
哀愁漂うメロディーからアーティスト達の「捨てたり崇めたりなんだかなぁ~」という想いが伝わってきます。
動画の脚本、演出、VFX、編集は全てイスラエル人映像作家Vania Heymann一人の手によるものです。
これこそ「一見の価値がある動画」だと言えるでしょう。