眠らない街、眠れない街、アジア最大の混沌都市、香港。

Desillusion Magazineの創設者であり、写真家としても高い評価を受けるSebastien Zanellaが写真撮影の為に世界の都市を旅行しています。

彼の目から見た香港の12時間の写真日記として記されました。

2、3分の間だけ私たちは香港を旅したような気がします。

【9:00】香港センターの地下街を歩き、群衆と一緒に歩く。

【10:00】ビルの森の中を歩いた。尖沙咀のヴィクトリア・ハーバー・ウォーター・フロントに人工的なパラダイスを見つけた。

【11:00】この大都市では常に何かが生み出され、そして失われてゆく。目を背けるには群衆の中に紛れ込むのがいい。

【12:00】古代魚が入った手作りの水槽があった。あなたはこれを見つけたら食べてみるべきだ。私はお腹がへっていないから食べない。

【14:00】私は迷っている。グーグルマップも中国語でさっぱりだ。私は現代の冒険家になって一番高いビルを目指して歩いた。

【16:00】この街にはそこら中にエスカレーターがある。世界一長いエスカレーターもあるらしい。

【21:00】この街の機械と人は眠らない。私は10時間歩き回って43階のホテルに戻った時、このまま死んでしまうような気がした。最後の記憶は窓から見た香港の街並みだ。

Sebastien Zanella