幼少期に親や大人から与えてもらった玩具は将来的に私達にどのような影響を与えているのだろうか。
例えば、ゾイドやBB戦士、あるいはファミコンなど、70年以降に生まれた日本の多くの子ども達は手に余るほどの玩具を持っていた。
それが要因となり、後にその子ども達が飽食の世代と呼ばれ、無気力で嘲笑が顔にこびりついた大人達を大量発生することになったかどうかはわからない。
しかし、潜在的に何かしらの影響を与えていることだろう。
あれだけ夢中になっていたのだから、そう考えることは何ら不自然なことではない。
写真家のGabriele Galimbertiは世界中の子ども達に訪ね、どんな玩具を持っているのか写真におさめる旅に出た。
その写真からは地域や家庭によっての違いがはっきりわかり、それは経済的な違いをもはっきりと表している。
Gabrieleはこの写真から子ども達の生活や様々な背景を僕たちに提示している。
大人が子どもに与えるべきは玩具そのものでなく、玩具にまつわる物語かもしれない。
この写真の子ども達のおもちゃコレクションから、子ども達が描く物語を想像してみることにしよう。