ゾンビ旋風が止まらない。
死ぬまで平穏無事である事を信じて止まなかった人達でさえ、頭の片隅で世界の終わりを想像することが容易になった2013年。
ゾンビ映画が昔のようなヴァイオレンス娯楽映画ではなく、ノンフィクション映画のようにさえ思えてくる。
迫り来るゾンビ達がまるで現実にも存在するかのように錯覚し、荒廃した世界で必死に生き抜こうとする主人公達にどっぷりと感情移入でき、特有の息詰まる展開に目が離せなくなる。
世界中でゾンビフリークが激増している今、インディーズ映画界から新たなゾンビ映画が誕生した。
「The Battery」
2人の元野球選手ベンとミッキーが、ゾンビ達で溢れ荒廃したニューイングランドから世界のどこにあるはずの安楽の地を目指して旅をするゾンビロードムービー。
次第に暴力的になり荒廃した世界を楽しむようになってゆくベンと、ただひたすら安息できる場所‐女の子とやわらかいベッドがある‐を求めて気が滅入り続けるミッキー。
果たして二人は生きて抜くことができるのか。
と、あらすじを聞けばなんだかありきたりな感じだが、↓の予告映像をどうぞ。
車の中に閉じこまれているのに、マリファナ吸って余裕こいてる感じは今までにない感じ。
予算6000ドルで製作されたこの超低予算映画が世界の映画祭で話題になっている。
とにかく観てみるしかない。
日本での公開は今のところ不明。
観たい!観たい!早く観させろ!となってしまうゾンビ映画の中毒性の正体は、実のところ世界の終わりを切願している現代人の潜在意識かもしれないのが一番のホラーだ。
なんであれ、早く観たいぜ「The Battery」。