世界中で起きている社会問題が全て集約されている国と言われている中国。
最近ではぜんそくや気管支炎、そして肺がんを引き起こす有毒スモッグ「PM2.5」による大気汚染が話題になっています。
中国紙の「21世紀経済報道」によると、2010年に中国国内で大気汚染が原因で死亡した人は123万4千人にものぼったそうです。
この「PM2.5」はボイラー等によるばい煙、自動車や船舶等による排気、塗装や印刷等による有害物質など多種多様の人為的な問題が原因とされています。
以前に取り上げた上海のラッシュアワーは東京の比ではないでも紹介したとおり、中国が経済発展する中で地方から働きに来る市民が急増し、物と人がパンク状態となっています。
「PM2.5」をはじめ、中国が抱える社会問題は全てそのような「物と人のパンク状態」が起因していると考えられています。(倫理観や文化的な問題もたくさんありますが。)
写真家ALAIN DELORMEはそのような中国の状況を写真作品として発表しました。
リアカーに荷物を積み過ぎの人々に驚き、ちょっと笑ってしまいそうになりますが、この異常な様子は中国の現実を表しています。
ALAIN DELORMEは作品の為に過剰積載のリアカーを演出しましたが、現実にここまで積んで移動している人達は存在しています。
ちなみに先日、中国の山東省済南市の検問で規定の積載重量が1.5トンであるにもかかわらず、その30倍である47トンの石を積んだトラックが摘発されました。
All images © ALAIN DELORME
【動画】スクーターの過剰積載の度が過ぎてトラックよりもデカい件in中国