塩素のせいか泳ぎ過ぎのせいか、視界はぼやけて、夕焼けが薄紫色に見えたプールからの帰り道。
水の中の浮力のせいで体がとても重く、早く家に帰りたいなと思っていた少年少女。
大人になってもいつでも行けるのに、なかなか行かなくなった、どこか非現実で特別な場所、プール。
フランス生まれニューヨーク育ちのフォトグラファーFranck Bohbotは、水と建築が絶妙に融合しているプールに注目しました。
「私は写真家より画家および映画監督に影響を受けています。」とフランク自身が語っているように、彼の写真はウェス・アンダーソンかスタンリー・キューブリックの映画セットのように見えます。
美しいアーキテクチャー写真なのに、なにか奇妙で不安な感覚に陥るのはなぜでしょうか。