ヒップホップと車の関係性はジンとジュースのように密接なものです。
格差や貧困家庭などの社会問題を抱える日本も、地球人口の半分近い30億以上の人が1日150円以下で生活しているこの世界においては屈指の裕福国であり、他国と比べればゲットーやスラムは存在しないに等しいと言えるでしょう。
片やアメリカは上位1%が持つ資産が下位90%が持つ資産の総量よりも多いという超格差社会で、ハリウッドセレブの華やかな生活の一方で、子供の貧困率は世界で2番目に高いという現実を抱えています。
そんなアメリカにおいてヒップホップは貧困世界から抜け出すことができる数少ない手段の一つであり、明日のJay-Zを夢見て、今日も若者たちが都市の片隅で田舎のクラブでライムしています。
韻が堅い、フローが心地よいだけではなく、成り上がる為に何をどう表現するかが今のラッパーには問われています。
そういう意味ではアメリカにおいてヒップホップは音楽のジャンルを超えて、技術と生き様を武器に挑む人生を賭けたビジネスとも言えます。
そのビジネスで勝ち上がることができたことを象徴する3種神器は「豪邸(プール付き)」「ブリンブリンのジュエリー」そして「車」です。
ミュージックビデオでそれらの神器を猛烈にアピールし、ヘッズ達はそれを観て「ハンパねぇ~」と憧れるというわかりやすい関係性がそこにはあります。
この度、イギリスの大手保険比較サイトGocompare.comがなぜか『過去10年でビルボードTOP40にランクインしたことがあるラッパーの曲62,000曲を分析してリリックの中で最も引用された車種TOP10』を発表しました。
62,000曲の歌詞カードの中からこの世に無数にある車種単語を見つけ出す作業は鬼ハードだった思うので、心してランキングを見てみましょう!
主な作品It aint easy/2pac・Mi Casa/The Notorius BIG
主な作品Country Crammar/Nelly・Redemption/Drake
主な作品shorty wop/Mobb depp・Happy Summertime/R Kelly
主な作品How we do/The Game・Nasty Girl/Jadakiss
主な作品Used to Know/Akon・I’m a thug/Meek Mill
主な作品Light Your Ass On Fire/Busta Rhymes・New World Order/Mos Def
主な作品Let Me Love You/Pusha T・The Greatest/T.I
主な作品You Wonldn’t Understand/Nas・Water/Method Man
主な作品Pull Out/Migas・Knowing/Outkast
主な作品Too West Coast/Ice Cube・Tater Tot/Talib Kweli
ちなみに歌詞の中で車を引用した回数が最も多いラッパーランキングトップ10は以下のとおりです。
②GUCCI MANE/431回
③RICK ROSS/349回
④MIGOS/266回
⑤SOULJA BOY/251回
⑥MEEK MILL/234回
⑦50 CENT/222回
⑧LIL WAYNE/218回
⑨JAY Z/180回
⑩NAS/153回
今回の分析の全てのデータはhttp://www.gocompare.com/car-insurance/how-rappers-roll/をチェックしてください。
サイトの作りも超カッコいいです!