石油燃料代替資源として注目を浴びている粘性の高い鉱物油分を含む砂岩-オイルサンド。
大規模なオイルサンドがあるカナダでは原油生産の大部分を占めるようになっていますが、莫大なコストと大量の廃棄土砂が問題になっています。
また、カナダ国内では地球温暖化ガスの排出量が増えており、その大きな原因の一つとしてオイルサンドの生産と精製の工程で発生する温暖化ガスの排出が指摘されています。
「SNOWBOARDERS MAKING POSITIVE CHANGE」というメッセージを掲げ、スノーボーダーが地球環境と向き合う団体「Beyond Boarding」が、カナダでの大規模な産業計画によって破壊される自然環境を止める為の運動「The Northern BC Project」を行っています。
彼らは、これからの時代はスノーボーダー、サーファー、スキーヤーおよびハイカーは、自然が守る為に声を大にして発言し行動して行かなくてはならないと訴えかけます。
原発事故によってサーフィンができなくなる。
地球温暖化によってスノーボード、スキーができなくなる。
そして産業の為に山が削られてトレッキングできなくなる。
彼らは様々な産業計画の破壊的な性質を披露するために、2013年2月21日から2013年8月28日までの間、植物オイルを用いてカナダ西側を車で走り、撮影を続けました。
その距離5,211km。
この旅では自然の中のコミュニティーで暮らしています。
彼らは自給自足で生活し、海で釣りとサーフィンをし、冬山ではスノーボードやスキーをします。
そしておそらく、子ども達の自然学校やネイチャーツアーなどを同時に開催しているようでした。
都市の中だけで暮らす人には地球温暖化も産業による自然破壊も、実感がないことなので他人事なのは仕方がないかもしれません。
しかし、彼が発信しているようにスノーボーダー、サーファー、スキーヤーにとって環境破壊は他人事ではありません。
水質汚染や温暖化によって大切な遊び場がどんどんなくなりつつあります。
もしも楽しむ為に生きているのであれば、自然環境を守ることも生きることと同義になるのではないでしょうか。