何かや誰かを目指す向上心の無さから、怠惰な時間を過ごしてしまうことが大人になった今でもしばしばある。
「時には誰かを羨んで、『ああいう風になれるように頑張るぞー!』っていう気持ちが全くないから、大は成長しないんだ」って、20代前半くらいの時に父親にディスられたことがある。
僕自身もそのディスをずっと引きずっていて「なぜこんなにも他人が羨ましくないのか」と真剣に考察してみた。
他人と比べて誇れるコトなんてろくにないのに、なぜ他人が羨ましくないのか。
「もうダメだ。もう終わった」が口癖な僕がなぜ人を正常に羨めないのか。
これは考えるべきテーマだ。
電車で新宿~品川間くらいなら腕を組んで自問自答だけで過ごせる僕にとって、一銭にもならないどうでもいいことを真剣に突き詰めることは得意中の得意だ。
そしてすぐに答えがでた。
新宿を出発して原宿くらいで答えが出た。
友達がいるからだ。
生活の中で押し寄せてくる辛いことや哀しいことや悩みや不安、そして突然起きる楽しいことや嬉しいことを分かち合える友達がいるからだ。
比較し合わない無駄な見栄を張る必要もない友達がいるからだ。
「俺は俺で最高だし、お前はお前で最高」と思える友達がいるからだ。
金がない時は100円の発泡酒で乾杯する。
たまに金がある時はボトルを振る舞う。
高級車なんて誰も持っていないけど、ママチャリで一緒に風を切って走っている。
熱や匂いや体で感じて、言葉にできない込み上げてくる感情を笑う。
ヒルズのディナーなんて食べたことがないけど、自分達で釣った魚の刺身の旨さを知っている。
30代って田舎臭い比べっこをしがちだから、こういうのってレアっぽい。
誰かを羨む理由なんて一つもない。
友達のダメなところも素晴らしいところも全て僕のアイデンティティーだ。
お前は別にそう思わなくっていい、僕がそう思っているってだけの話だ。
という結論に至り、こんな内容のまあまあ長い文章を軽く落ち込んでいたダチンコの弘一にラインで送った。
だけど弘一のヤツ、「ありがとね」って返事きたけど既読にしておいて一行も読んでいない可能性がある。
シティーボーイはそういうとこあるから油断してはいけない。
ここまでがアキラの誕生日旅行の話の導入、落語でいうところの「まくら」だ。
最近、会話でもまくらが長過ぎて本編を忘れてしまうことが多々ある。
そして今回のブログもまたそれだ。
けど、写真のアキラの顔を見てくれれば、どんだけぶっ飛んで最高だったか語る必要もないと思う。
ちなみにパークゴルフっていう来年あたりにブレイクしそうなスポーツやったんだけど、ゴルフ経験者っぽい雰囲気を出して調子こいてた飯田は5位でした。
優勝は主人公のアキラ(偏差値4兆)でした。
僕もお前もあなたも最高。
そうやって世界がまわればいいと思ってる。