こんなに笑えるスポーツの試合があるでしょうか。
台湾インターナショナル大会2014で開催された「荘智淵VSセイブ」が大きな話題を呼んでいます。
ベルギー人プロ卓球選手ジャン=ミッシェル・セイブはベルギー国内では知らない人がいないくらい有名なアスリートです。
1994年には世界ランキング1位になって以来、息の長い卓球選手としてベルギーのみならず世界中の卓球ファンから熱い支持を受けています。
彼のことを語る上で欠かせないのが、コミカルな動きとユーモアに溢れた言動です。
その類まれなユーモアセンスと卓球技術で世界中どこで試合をしても、たいていの国で観客を味方につけてしまうのです。
上の動画を観てみてください。
できることなら時間がある時にゆっくり観戦することをオススメします。
相手をおちょくる、広告のフェンスを破壊する、ボールを2個打つ、フェイントがムカつく・・・。
観客達は手を叩いて笑っています。
セイブにも笑わせられましたが、それにノっちゃう荘智淵にも拍手です。
スポーツという興業は地域と地域による代理戦争とも言えるので確かに勝つことが命題です。
しかし、スポーツ選手は勝つことだけが仕事ではありません。
興行とはファンがいて成り立つのです。
全ての言動がファンを喜ばす為にある選手こそが「プロアスリート」と言えるのではないでしょうか。
一流と言われる選手のインタビューにおける語彙の少なさ、不機嫌そうな顔、横柄な態度・・・。
メジャースポーツファンを敵に回してしまうので、これ以上はやめておきましょう。
とにかく、「荘智淵VSセイブ」にプロアスリートとしての姿勢と生き様を感じました。
おそらく彼らは引退しても馬鹿キャラの解説者なんかにはならず、卓球というスポーツの発展に貢献することでしょう。