今では誰もが知っている家庭用ボードゲーム「オセロ」は1973年に茨城県出身の長谷川五郎氏(現:一般社団法人日本オセロ連盟会長)の発明で誕生し、株式会社ツクダ(現:株式会社メガハウス)から発売しました。
長谷川氏が中学時代に、仲間たちと「休み時間10分以内に決着のつくゲームを」という発想から考え付いたゲームで、原型は牛乳瓶のふたを使っていたそうです。
「オセロ」は、発売から現在に至るまで、多くの家庭で親しまれ、初年度は30万個を売り上げ、現在累積出荷個数は 2,440万個(1973年4月~2014年3月)を更新、競技人口も年々増え続けています。2014年11月5日(水)~8日(土)までタイ・バンコクで開催されたオセロの世界大会「第38回オセロ世界選手権大会」
この大会は、オセロの今年度の世界チャンピオンを決める大会で、今年38回目を迎え26の国と地域から64名の代表選手が参加し、個人の部・団体で競われました。
日本からは4名が参加し、個人の部では、末國誠(すえくにまこと)さん(37歳)が優勝し、団体でも日本チームが優勝となりました。
日本チームの優勝は10年連続で、オセロ発祥の地として世界のトップの成績を継続しています。
■個人の部
優勝:末國 誠[すえくにまこと](日本)
2位:Ben Seeley(アメリカ)
3位:Yan Song(中国)
■女子の部
優勝:Joanna William(オーストラリア)
2位:Zhen Dong(中国)
■団体
優勝:日本
2位:アメリカ
3位:オランダ・シンガポール
■第38回オセロ選手権大会 個人の部 優勝 末國誠さん(37歳)のコメント
日本および海外から多数の強豪選手が集まる中、17年ぶりに世界一のタイトルを得ることができ、大変光栄に思います。正直なところ、今年の世界選手権への参加にあたっては、前半2日間の予選に通過することも難しいのではないかと感じていました。
決勝戦の相手であるアメリカのBenSeeley選手とは、2003、2004年の世界選手権決勝でも対戦していましたが、その当時は両年とも私は2連敗で敗退。今年も決勝の1局目に敗れ、歴史は繰り返すのかと思っていたところ、2局目に勝利し最終局も中盤以降の相手の細かいミスに助けられ何とか勝つことができました。私がオセロを始めてから今年でちょうど30年が経ちましたが、今回の優勝ほど嬉しく思ったことはありません。
■大会名:「第38回オセロ選手権大会」(英語表記:the World Othello Championship 2014)
■日程:2014年11月5日(水)~8日(土)
■会場:タイ・バンコク The Chaophya Park Hotel
■競技内容:オセロ対局 予選13戦、予選の上位4名による決勝ラウンド
■主催:世界オセロ連盟
■後援:株式会社メガハウス(バンダイナムコグループ)
■参加者:26の国と地域 64名(日本選手は国内大会を勝ち上がった女性1名含む4名が参加)
■ホームページ http://www.worldothello.org/woc2014/