街中でも海でも雪山でも誰も彼もが手にしている自撮り棒。
自撮り棒の流行は2013年末にインドネシアのジャカルタで始まったとされています。
東南アジアの女性達はとかく自分の顔が好きな人達が多く、「自分の顔が好きだから自分の顔を撮ってるけどなんか悪い?」という日本人が口にし難い(口にしたら嫌われるぞ!)感情を思い切り口にしちゃう国民性も自撮り棒の流行の要因だったかもしれません。
この自撮り棒ブームは、マレーシア・フィリピン・日本・韓国などのアジア各国や欧米にまで広がり、2014年11月にアメリカのタイム誌が “The 25 Best Inventions of 2014”のひとつに自撮り棒を選定したことも話題になりました。
SNSの爆発的普及ともない需要を増していった自撮り棒ですが、それに伴いやっぱり問題も続出。路上の動線上で自撮りの為に突然立ち止まり衝突事故。
運転中の自撮りで事故。
津波や竜巻などの危険な現場での自撮りでそのまま死亡。
2015年に入ってからロシアにおいて自撮りが原因で起きた死亡事故がサメに襲われる事故の件数を超えたと発表され、ロシア内務省は実際に起きた事例を図にして警告しています。①手りゅう弾と自撮り→爆発して顔面吹き飛び死亡
②線路沿いで迫り来る列車と自撮り→轢かれて死亡
③ボートの上で立ち上がって自撮り→海に落ちて溺れて死亡
④野生動物に近寄って自撮り→頭から喰われて死亡
⑤拳銃を持って自撮り→暴発して頭を撃って死亡
⑥屋根に登って自撮り→アンテナに感電して落下して死亡
⑦電車から身を乗り出して自撮り→電柱に激突して死亡
⑧崖から落下しながら自撮り→やっぱり死亡
などがロシア国内で実際に自撮りが原因で起きた死亡事故で、その件数は確認されているだけでは10件のみ(サメの襲われる事故は8件)ですが、本当の件数はその100倍~1000倍以上になるのではないかと言われています。
自撮りは1人での撮影が多く、目撃者がいない場合は単純な事故あるいは自殺と処理されてしまう為、自撮りが原因と特定することが困難のようです。
ちなみに世界遺産であるインドのタージ・マハルで日本観光客が自撮り中に階段から落ちて死亡という事故がジャパンタイムスが9月19日に報じています。