アメリカインディアンの踊りの集会・祭り「POW WOW(パウワウ)」。
POW WOWには宗教的な意味合いはなく、踊り、歌い、打ち解け合い、伝統食が供され、楽しいひとときを過ごすことを目的としている。
長い間ストリートアートは景観を汚し破壊する行為と見なされていたが(実際にアートとはほど遠い落書きがほとんどだったが)、芸術性に優れたアーティストが世界各地で出現し、また、アカデミックなアート市場でもKAWSやバンクシーを筆頭に評価され始めたことをきっかけに世の中に理解され始めた2011年、ホノルルの倉庫街で同名のストリートアートフェスティバルがハワイに住むジャスパー・ウォン、カメア・ハーダー、ティファニー・タナカの3人によって開催された。
このイベントは許可された建物内外の壁に世界各地から招聘されたストリートアーティストがクレーン車などを用いて、堂々とその腕を披露し、アートが完成されるまで様子をその街の市民や観光客に楽しんでもらうという狙いがある。
そしてイベントを連動し、会期中は街のギャラリーや露店では様々なアートを購入できたり音楽や食べ物を楽しむことができる。
昨年の2015年には『POW! WOW! JAPAN 2015』と銘打ち、東京の天王洲のボンドストリートで開催され、その時に1週間がかりで製作された壁画は一部今でも残っている。
2016年の今年はハワイ、ワシントンDC、ロングビーチ、そして世界最大マルチメディアの祭典「SXSW」でも開催され、勢いを増す『POW! WOW!』。
今年最後はマサチューセッツ州ウースターで開催され、招聘されたアーティストはArlin, Askew, Christina Angelina, Dan Witz, Greg Mike, Imagine, Jason Eatherly, JALLEN, Marka 27, Morgan Blair, Rustam QBic, Sabek, Sophy Tuttle, Tavar Zawacki, Anthony Mancuso, Kai Griffiths, Pamela Stolz, Scott Boilardというメンバー。




8月25日から2か月間に渡り各アーティストがウースターの外壁に描き続けた動画が公開されました。
10月25日には全ての作品が完成し鮮やかな色で描かれたアートが街を色づけています。
『POW! WOW!』は絵だけではなく表現する楽しみと喜びを人々に提唱し、ストリートアートが持つ自由さを人々の生活や価値観に取り入れる楽しさを訴えています。
