アニメーションキャラクターが実社会に存在しているという設定がウケて、世界的に大ヒットした映画「ロジャー・ラビット」の公開から早26年。
映像作家のスティーヴ・カッツは「26年経った今、ロジャーとその妻は今どこで何をしているだろうか?」という想いからアニメのショートフィルムを製作しました。
ロジャーが大活躍した1988年から26年後、郊外の荒廃した団地群の一室にロジャーとその妻のジェシカは暮らしています。
ジェシカの誰もが認めたダイナマイトボディーはその面影もなく、ケンタッキーの鶏肉を貪り食べ、ビールを飲み、肥大化していました。
ロジャーは痩せこけ、虚ろな目でテレビを観ています。
アメリカだけではなく、世界の都市近郊、郊外でよく見かける倦怠を通り過ぎて退屈そのものと化した夫婦の姿がそこにあります。
ロジャーとジェシカだけではなく、スマーフ一家、ポパイ、チャーリー・ブラウンなどのかつてのアニメスター達がカメオ出演しています。
誰も皆、疲弊し、変ってしまいました。
輝いた季節の後は、くすんだ退屈な時間しか残っていないのでしょうか。
年老いても「Let’s GO Crazy!!」な彼らもきっとどこかにいるはずです。
「ロジャー・ラビット」の監督であるロバート・ゼメキスは「続編の可能性はありうる」と発言していることから、続編製作のプロジェクトは現実に継続中だと言われています。
惰性の日々から復活する彼らの姿を、スクリーンで観せてくれ!