シャネル・エルメス・ヴィトン・プラダ・フェンディ・グッチ・イヴサンローラン・ディオール・・・、ファッション界を代表するハイブランドの多くはヨーロッパ発祥の企業で、ファッションはヨーロッパ各国の代表的産業と言えます。

特にイタリアやフランスではファッションが国益に大きく貢献しており、世界中で製造され販売されているフェイク商品を企業と政府が共同で厳しく取り締まっています。しかし、世界中で売られている偽物は規制し切れていないのが現実で、例えばヴィトン・ジャパンの偽物対策の年間予算は3億円も投じているとされていますが、ネット上では今なおあちこちで販売されています。

今年の実施された調査によると偽物産業の市場規模は260億ユーロ（3.6兆円!!）以上にも上ることが判明しており、この金額はEU全土でのアパレル、シューズ、アクセサリーの総売り上げの約10％と同等の数字です。

この調査によって偽造商品は、ファッション業界とEU経済への直接的および間接的被害をもたらす脅威を明らかに数字として明らかになりました。

関連企業や政府の歳入への影響まで含めた場合は、経済的影響は年間433億ユーロ(約6兆円！)に上昇します。

そして偽物商品はEU加盟国28ヶ国で問題になっている高い失業率にも大きな影響を与えます。

偽物商品の影響で発生する失業数はEU全土でおおよそ363,000～520,000件とされています。(EUの2015年5月の失業率は9.6％でした)

報告書ではEU各国の中で最も被害が大きい国はイタリアで、年間45億ユーロ(約6,000億円)と50,000人の仕事が失われていると推定しました。

ソース：https://uk.news.yahoo.com/fakes-cost-eu-fashion-industry-180418198.html#8VW7LDC