90年代中期に起きたナイキエアマックス95を代表とするバブルのようなスニーカーブームが今再び起きています。
先日、2015年アパレル業界で最も評価額が高い企業は・・・でも紹介したように、アパレル業界で最も評価額が高い企業はヴィトンやザラを抜き、NIKEが堂々の1位となりました。
その背景はランニングシューズを初めとするスニーカーの売り上げが好調だったとされています。
再び起きたスニーカーブームは世界中でヒップホップカルチャーが再評価され始めていることや、ファッションメディアが女性達に「スニーカーがトレンドだ」と推したことなどの様々な要因が挙げられます。
スニーカーブームとともに、「スニーカーの転売」という二次市場が盛況になり、人気がある限定モデルは定価の5倍~で取引されるなどまさに「スニーカーバブル」が起きており、その市場規模は1200億円を超えると分析されています。
スニーカーの転売に関するデータを収集し分析するサイトCamplessが、eBayを中心にアメリカ全土の転売市場をリサーチしたところ、以下のような結果が出ました。アメリカで最もスニーカー転売が盛んな州トップ5
1位 カルフォルニア州 約16億円
2位 ニューヨーク州 約12億円
3位 フロリダ州 約8億円
4位 ニュージャージー州 約5.5億円
5位 テキサス州 約5億円
やはり都市部での取引が盛んだったという結果になりましたが、テキサス州などの地方での取引高も都市部に迫る勢いです。
これは日本においても同様の傾向にあり、都市部で店舗限定で販売されたスニーカーを並んで買い、ヤフオクなどで地方の小金持ちに高値で転売するというメイクマネーが、時間があるけど金はない東京キッズの中で盛んです。
モノとして本来の価値を越えた金額で取引されているこの現状は、果たしていつまで続くのでしょうか。