2015年は年始からスニーカー業界の景気の良い話題が続き、ハヤブサマガジンでもいくつかのニュースをお届けしてきました。
世界初!16歳の少年が「スニーカーの質屋」をオープン!の記事は反響があり、ツイッター上では『バブルじゃん!』などのコメントも。
2015年はそのコメント通り、たしかにスニーカーバブルの年となりました。アメリカの公共放送がリサーチしたところ、2014年6月~2015年6月の間にアメリカ国内でのスニーカー売り上げはUS340億ドル(約4兆1000億円)にも上ることがわかりました。
アメリカ国内で流通しているスニーカーはの99%は海外で生産されており、その内の2.371億組(50%以上)は中国で、1.571億組(34%)はベトナムで生産されています。
ナイキ及びジョーダンブランドはバスケットボールシューズ市場において90%以上売り上げを誇っています。
ナイキはレブロン・ジェームズ(3億4000万ドル/約421億円)、ケヴィン・デュラント(1億9500万ドル/約235億)、コービ・ブライアント(1億500万ドル/約126億円)らのスター選手と高額契約したことも話題になりました。
また、暗闇の中で光るLeBron XⅡ elite iDは定価US320$(約3万8000円)と高額にも関わらず即完売など、過去とは異なるムーブメントが起きています。プレミアムスニーカーの発売日ともなれば、ショップの前には長蛇の列ができており、Nike.comでは0.01秒の戦いが起きています。
いつの時代も加熱し過ぎの後に起きるのはカウンターカルチャー。
ファッションの流行を牽引するファッショニスタは常にメインストリームから外れることで新しい時代を作ってきました。
新しいムーブは「みんなと一緒だけは絶対嫌だ」という姿勢の人間が起こし、それを追う者達が発生し「流行」となります。
まさにNIKEの流行は「→今ココ」状態。
今回のブームはダンスカルチャーやヒップホップカルチャーの人気に相乗する形で起きたと推測され、まさに「コアを制してマスを制す」のマーケティング理論からすれば、パーフェクトの流れです。
NIKEのブランド力ともあればこのブームは後数年続くことは予想できますが、その裏で虎視眈々とカウンターを狙っている大手各社及び新ブランドの動きにも注目です。