1999年、スティーブ・ファゲイトは成功を収めたビジネスを全て捨て、徒歩の旅に出ました。
旅の目的は26歳で突然自殺してしまった息子の冥福を祈ることと、傷ついてしまった息子の心と自分の心を癒すことでした。
6年間かけた祈りの旅においてスティーブは、アメリカ大陸を6度横断し、約50,000キロの距離を歩きました。
旅を終え、日常に戻り、息子の冥福を日々の中で祈っている時に再び彼に悲劇が襲いました。
愛娘が多発性硬化症という神経の難病を治療中に、薬の過剰摂取で亡くなってしまったのです。
そしてスティーブは再び歩行の旅に出発することにしました。
彼は生きることと愛について考え、そしてまた娘の冥福を祈る為に歩くことを決意したのです。
彼は自身のフェイスブックでこの旅で出会った人々を紹介しています。
出会った人達もそれぞれが悲しみを抱えていて、Steveは彼らの話を聞き、痛みを分かち合うこともこの旅の目的だとコメントしています。
今回は旅はアメリカ本土の48州全てを歩くことを目標としているので、歩行距離は約20,000キロとなることが予想されています。
スティーブ・ファゲイト、現在66歳。
この祈りの旅が終わる頃、スティーブは70歳になっているでしょう。
「生きることは素晴らしい」
「愛こそ全て」
二人の子どもを失ったSteveは歩行の旅で人々に、そう訴えかけます。
スティーブの個人的な旅はニュース番組で取り上げられ大きな反響を呼びました。
映画「フォレスト・ガンプ」の1シーンが現実のものになりました。
スティーブ・ファゲイトの祈りの旅の状況が以下のサイトから見ることができます。