なぜ夏になるとノスタルジックな気持ちになるのでしょうか?
アメリカはウィスコンシン州出身、1989年生まれの女性フォトグラファー、マーガレット・デュロウは自分自身と彼女の親友を被写体にして、記憶の中にあるノスタルジアを写真に表現しました。
まるで頭(あるいはハート)の奥にある記憶のプールの中を泳いでいるような心地になります。
なにか大切なことを忘れているような、失ったことにも気が付いていないような。
誰かと交わした大切な約束を破ってしまったような後ろめたさは、なんと言葉に表せばよいのでしょうか。
夏祭りの賑わい、提灯の淡い光、ぬるりとした風、排気ガスと陽炎、私達はまたいつものように新しい夏の中にいます。
別の夏に隣にいた恋人、友達、交わした言葉と秘密。
「あのコは元気にしてるかな?」と誰かを思う時、きっとあなたも誰かに思われていることでしょう。
同じ入道雲を見てるかもね、なんてロマンチックなことを思っても別にいいでしょ。
ま、夏なんで。