現代アート界のレジェンドの一人、リチャード・プリンスが物議を醸す作品を発表しました。
1949年生まれ、ニューヨークを拠点に活動するアーティスト、リチャード・プリンス。
1970年代半ばから、マスメディアや広告などの既存のイメージを流用した作品を発表しており、作品を発表する度に議論・論争が起こることで有名な彼が次に目を付けたのは「Instagram」。
彼は、フリーズアートフェアーにて展示会を行った際に他人がアップロードしたインスタグラムをプリントし販売しました。
中には10万ドル(約1200万円)の価格が付いた作品もあったようです。プリンスはオリジナルでアップロードされた写真には一銭の価値もないというインスタグラム規約を独自に解釈しました。
インスタグラムのアプリをスクロールしスクリーンショットしたものを48 x 65インチでプリントアウトしたためインスタグラム規約には引っかからず、規約内で使用していると解釈したのです。
プリンスはこれまでに多くのインスタグラムをスクリーンショットした”作品”を販売してきたようですが、インスタグラムで絶大な人気を誇るDoeDeereさんがアップロードした写真も9万ドルで販売したと言われています。
この展示会が一部の人々を困らせていることは間違いありません。
美術評論家は彼のことを「genius trolling(困らせる天才、煽りの天才)と呼んでいます。