映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場する銀河帝国軍の機動歩兵、ストーム・トルーパー。
『スター・ウォーズ』を観たことがない人達でも一度はあの白づくめの装甲服を着用した兵隊を知っていることでしょう。
彼らは国民を恐怖の規律で締め付けられている銀河帝国軍の兵隊で、映画中では「悪の手先」としての役割を担っています。
ストーム・トルーパーは帝国軍の思想に疑いを抱かず、他国の権利をも考えずに上官の命令に従うように教育されています。
基本的には個性と自らの意思を持っていませんが、自分の行いを恥じて反乱同盟軍に寝返ったストーム・トルーパーもいます。
この事から、ストーム・トルーパーには実は人間らしい一面があり、保身の為に忠実なフリをしているのかも・・・?という仮説が!とまで考えたかどうかわかりませんが、『The Other Side』という作品を発表した写真家ホルヘ・ペレスイゲラはこの作品の中で、もしもストーム・トルーパーが私達市民と同じように普通に平凡に暮らしていたら・・・という設定の世界を表現しました。
ホルヘはこの作品を作るにあたって、フランスの社会学者Bordieuの「人々は皆、代わり映えのない日常に空しさと安堵を感じている」という言葉に触発されました。