カントリーミュージックは互いことは非難し合ったりしませんが、ヒップホップは「どちらが優れたライミングをしたか」「どちらの韻がオリジナルか」を競い合います。
ヒップホップリスナーも韻や文脈、構成やフロウを吟味し、どのラッパーがより素晴らしいセンスと技術を持っていたかを強烈に討論し合います。
暴力の代わりの言葉を武器に戦うラッパーは、自身の武器の威力と破壊力、あるいは求心力の大きさをリスナーに強く訴えかけます。
そして、彼らラッパーは音源やステージングの他に私生活でも、その力を証明する為に人生を賭していると言っても過言ではないでしょう。
米国ウェブマガジンGreen Labelは、スポーツメディアESPNの「NFLパワーランキング」のように、その時に影響力があるラッパーのランキングを決定するコンテンツをスタートしました。ランキングの採点基準は秘密であり、NFLよりもかなり複雑な計算方法に基づいているとGreen Labelはコメントしています。
おそらくはメディア掲載数やSNSでの投稿数なども計算に入っていることでしょう。
「なんでBig Seanが9位なんだビッチ!っざっけんなよマッファカッ!」というヘッズや、「うんうん、まあ妥当と言っていいでしょう、うんうん」というヒップホップオタクもいて、このランキングは賛否両論あり物議を醸すことでしょう。
しかし、メディアの役割は世間の論議を引き起こすことです。
それではGreen Labelが独断で決定した米国で影響力があるラッパーのランキング(2015年1月時点)がこちらです。
各ラッパーの紹介文と選出理由はGreen Labelの「RAP POWER RANKINGS FEBRUARY 2015」にあるので是非チェックしてください。