「寝て見る夢に意味があるのか」-これに関しては研究者の間でも様々な意見が飛び交っています。
ある研究者は「単なる記憶整理」、ある研究者は「潜在意識のメッセージ」、またある研究者は「そのどちらとも言える」など、答えは一致していません。
心理学的観点から言えば、「高い所から落ちる」「歯が抜ける」「船や飛行機に乗り遅れる」「迷子になる」などの夢は潜在的な不安を象徴しているとされ、特に「暗い水辺でさまよっている夢」「まわりから誰もいなくなる夢」「高い所から誰かが降りてくる」などの夢は危険な意味を伴い、潜在意識から自身の心身への警告とされています。
しかし、全ての夢に意味があるわけではなく、前述のとおり単なる「記憶の整理」の工程で、Aの記憶とBの記憶が繋がってできた一つの物語を寝ながら見ているということも多々あるそうです。
全く意味がわからない面白可笑しい摩訶不思議なストーリーもそれだと言えるでしょう。
そのような、まるで「不思議な国のアリス」のような変てこな世界に迷い込んでしまった経験はきっと誰にでもあるはずです。
韓国人女性アーティストJeeYoung Leeは彼女が見た夢と古い韓国の寓話からインスパイアされた世界を彼女のスタジオに作りました。
一つの世界に数週間から数か月の時間を費やし、彼女の頭の中あるイメージを具現化しました。
夢で見た不思議なイメージと、古くから読まれてる童話のイメージを形にすることによって再び一体何を感じるのか証明する活動だとも言えます。
不思議なことに彼女が作った世界のいくつかに既視感を覚えるのは、かつて夢の中で同じようなものを見たことがあるからでしょうか。