2016年世界報道写真コンテスト受賞作品

世界報道写真（World Press Photo)財団（本部・オランダ）が選ぶ第59回世界報道写真賞の各賞が発表になりました。

毎年行われる世界最大級のこの報道写真コンテストは、写真家5,775名から82,951点の作品が寄せられました。

テクノロジー、自然、世界中の社会問題、移民、貧困、グローバリゼーション、愛とノスタルジーなど人々の心を揺さぶる写真が世界中から寄せられ、著名な審査員達が議論を重ねに重ねて受賞作品が選ばれました。

このコンテストは2014年から審査の段階で、フォトショップなどの画像加工ソフトを利用して過度な画像加工をしていないか、独立した立場の専門家によって技術的チェックが行われています。

この事前チェックもまた、このコンテストには「これマジ？」な写真がたくさん応募されているということを物語っています。

2016年世界報道写真コンテストの大賞はオーストラリア人写真家のウォーレン・リチャードソンの作品「Hope for a New Life(新しい生活への希望)」で、セルビアとハンガリーの国境でバーブワイヤーフェンスの間から赤ちゃんを渡す男を撮影した写真です。中東、アフリカ、南アジアなどからの移民がヨーロッパ諸国への移民を希望して、地中海やヨーロッパ南東部を越えてEUに流入している2015年欧州難民危機問題の一部を切り取った作品になっています。